パソコンって実際どんな仕組みで動いてるんだろう?
そもそもパーツとかも分からないし、初心者が購入する時に役立つ知識が欲しいなぁ。
こんな疑問と要望に答えていきます。
パソコンは知ってしまうと意外と簡単な仕組みです。
仕組みが分かれば、パソコンを購入するときも自分である程度は判断できます。
ぜひこの機会に知っておきましょう!
「仕組みよりも、購入時の選び方と注意点が知りたい!」という人はこちらへ。
パーツ構成
パソコンの中には重要になるパーツが何個かあります。
購入時の値段にも大きく影響する部分です。
多くの人がこれらのパーツを意識してパソコンを購入しています。
ひととおり見てから詳しく解説していきます。
重要なパーツ
- CPU
- メモリ
- OS(ソフトウェア)
- HDD / SSD
パソコンの性能に直結してくるパーツ群です。
基本的に、CPU・メモリ・OS・HDDの性能でパソコン自体の価格がほぼ決まっています。
上の4つに関しては後で詳しく解説します。
最低限必要なパーツ
- マザーボード
- 電源ユニット
- 冷却用ファン
パソコンの核となるパーツではありませんが、ないとパソコンが成り立たないパーツ群です。
マザーボードなんて単語は初心者だと聞き慣れない人も多いでしょう。
要はCPU・メモリ・HDDを接続するための基板です。
電源がないと動かないのは当たり前ですし、ファンは発熱対策です。
よく使うパーツ
- DVDドライブ / Blu-rayドライブ
- Bluetooth子機
- Wi-Fi子機
- グラフィックボード
パソコンに初期搭載されていることが多いパーツ群です。
グラフィックボードはあまり馴染みがないように思うかもしれませんが、
ゲーミングパソコン用のパーツです。
グラボの性能もかなりパソコン自体の価格に関わってきます。
ただし、一般家庭にあるようなパソコンには普通は搭載されていません。
ゆえに今回の記事では解説しません。
グラボの解説が聞きたい人は、こちらからどうぞ。
これから詳しく解説するCPU・メモリ・OSはお互いが密接に関係していて、
どれかひとつが劣っていると全員の足を引っ張る仕様になっています。
パソコン購入を検討するときは念入りに性能を確認すべきパーツなので、注意して読み進めていってください。
CPU
CPUは、パソコンの脳に当たる司令塔のパーツです。
クロック数[~kHz]と、コア数とスレッド数という数値があります。
最近の新商品ではクロック数はあまり変わらず、コア数とスレッド数が増えるという性能アップが多いです。
ですので、コア/スレッドの話を重点的にしていきます。
コア・・・純粋な脳のサイズ、数字が大きいほど優秀なCPU
スレッド・・・コアを分割して並行作業ができる数
数字が大きい方が性能は良いが、コア数の方が大事
性能差を数値を交えて分かりやすく説明します。
2コア4スレッド / 4コア4スレッド
どちらも同数の並行作業はできるが脳のサイズが違うので、
パソコン自体の性能が劇的に変わる。
4コア4スレッド / 4コア8スレッド
どちらも脳のサイズは同じだが、並行作業ができる数が多い。
ただし、パソコンの性能が劇的に変わるほどの利点ではない。
なので、スレッド数よりもコア数の大きさを意識することがオススメです。
ですが、実際に作業をするのはメモリで、CPUは作業のタスク管理が仕事。
CPUだけ強くてもメモリが足りないと「タスクばっかり積まれて私もう無理ィ!」ってエラー吐いてパソコンを強制シャットダウンしてしまいます。
なので、CPUとメモリはできるだけ大きくしておいた方がいいです。
メモリ
メモリは、パソコン内の作業できる机の大きさに例えられます。
メモリが大きいほど作業できる机のスペースが広く、すばやく快適にパソコンが動きます。
8GBのメモリと16GBのメモリだと、単純に2倍の性能差が出ます。
ただ、作業スピードが2倍になるわけではありませんので、ご注意を。
2倍動きやすくなるだけです。
じゃあ、メモリは自分の使うギリギリの容量あればいいじゃん
これは違います。メモリは大きめの容量じゃないとダメです。
パソコンは、メモリという机から書類が1枚ハラリとこぼれ落ちるだけでエラーを吐きます。そうです、強制シャットダウンです。
メモリ容量は、フル稼働しても7割ほどしか使わないサイズであることが重要です。
メモリ容量は大きめのものを搭載するべきなのは、安定稼働のためなんです。
また、メモリの搭載できる容量はOSによって上限が決まっています。
OSが弱い → メモリが十分に載せられない → メモリが弱い → CPUがフルパワーで動かない
といった連鎖的な性能ダウンに繋がるわけです。
OS
OSは、パソコンの性格・パソコン内のルールを決めるパーツです。
Operating System (オペレーティングシステム)の略。
パーツとは言っていますが、実際にはソフトウェアと言われるプログラムです。
後に解説するHDDやSSDの中に組み込むことで、パソコンがそのOSに基づいて動くようになります。
OSは現在2種類あります。「Windows」と「Mac」です。
- Windows・・・Microsoft社が開発したOS、世界で一番シェアが高い
- Mac・・・Apple社が開発したOS、デザイナーや編集者向け
※「Linux」というプログラマー向けのOSもありますが、ここでは解説しません。
Windows・MacどちらのOSを使ったところで、パソコン自体の操作が大きく変わることはありませんので安心してください。
パソコン内の細かい仕様やデザインは変わりますが、個人のセンスに任せる話ですので、僕は口出ししません。
お好きな方をお選びください。
HDD/SSD
HDD(ハードディスク)は、パソコンのデータを保存するためのパーツです。
HDDにOSのデータを入れることで、パソコンが動くようになります。
最近では、完全上位互換のSSD(ソリッドステートドライブ)が主流です。
SSDはデータの入出力(読み込み・書き込み)速度が非常に速いです。
OSのプログラム起動時間も早くできるんじゃない?
OSの起動、すなわち「パソコンの起動速度」自体を早くする目的で使われました。
結果としてHDD改めSSDは、パソコンの性能を速度面で大いに向上させるパーツとして注目されるようになりました。
また、HDDは弱点を持っています。
- データの入出力を物理的に動いて行うので、パーツが消耗しやすい
- 消耗してくると保存しているデータ自体に破損やエラーが発生する
OSなんて大事なプログラム入れてたら、パソコン自体が動かなくなるという事態を招きかねません。
SSDは、データの読み書きに物理的な動きもなく、電気信号としてデータをやり取りするだけなので、消耗する恐れがほとんどありません。
以上の理由から、HDDよりもSSDが主流になりつつあるのです。
しかし、SSDは優秀なぶん値段もそこそこ高くて、HDDと同じ容量を買おうとすると2~3倍の価格になります。
SSD…OSやよく使うソフトなどのデータ
HDD…写真や音楽といったパソコンの動作自体に影響しないデータ
データ保存先の使い分けが大事になってきます。
SSDはパソコンの起動時間を短縮するためには欠かせないパーツです。
絶対に搭載されているパソコンを買いましょう!
まとめ
- CPU・OS・メモリでパソコンの価格がほぼ決まる
- CPU・OS・メモリはバランスが大切、どれかだけ良くても意味がない
- CPUの性能はコア数を意識しよう、スレッド数はおまけ程度
- SSDを搭載することでパソコン自体の起動速度を底上げできる
いかがでしたか?
購入するときは上のチェックリストにまとめた内容を思い出しながら、
パソコンの性能を検討してみてください。
それでは。